2025年9月25日~27日に浜松町コンベンションホール(当院の上階)でPRCP & WACP 2025 Joint Congress Tokyoが開催されていました。
私自身は国際学会に参加できるような身分でもございませんので、いつも通り緊張しながら診療をしていました。
北海道大学精神科の教授になられた加藤隆弘教授がお時間があれば立ち寄っていただけるとのことでしたが、大変お忙しい中、Norman Sartorius 先生(世界精神医学会(WPA)理事長やWHOの精神衛生保健部長などを歴任)と新福 尚隆先生(神戸大学名誉教授)とともに当院にお越しいただきました。
Norman Sartorius 先生とお会いするのは10年ぶりくらいでしたが、覚えてくださっており感激しました。
新福 尚隆先生は私が東京に移住する直前に勤めていた精神科病院で最後はご一緒したこともあり、今開業していることにびっくりされてパンフレットを持って帰ってくださいました。
私は2004年に産業医科大学を卒業し聖路加国際病院で初期臨床研修を行いました。将来は救急医を目指していたこともあり、進路に悩みましたが、祖父が福岡で精神科病院を創立していた、などの生い立ちも影響して精神科医の道に進みました。母校の産業医科大学精神医学教室に入局して後期研修医としての日々が始まりましたが、環境の大きな変化や精神科の雰囲気になじめず不適応気味の日々でした。そんな中、祖父の病院にて、非常勤で勤務をしてくださっていた
加藤隆弘先生からのお誘いで日本若手精神科医の会
JYPOの活動を知ることになりました。そこからはJYPOの様々な活動において魅了され、9
thCAPDを私が副実行委委員長で実施し、また2011年には理事長も務めさせていただきました。全国の若手の精神科医の先生方とたくさんの知り合い、活発な交流を得て、日本精神神経学会でのシンポジウムや国際学会への参加など学術的な活動も多岐にわたり経験することができました。
苦手だった英語も、毎日レッスンし、国際学会に向けてプレゼンテーションの個人レッスンを受けたり必死に頑張りました。結果、ドイツへの留学経験につながり、留学中はNorman Sartorius 先生のスイスのご自宅にJYPOメンバーと一緒に伺うなど、今から思い返すと夢のような経験がたくさんできました。
加藤隆弘先生は、私がアカデミックから離れてもずっと気にかけ下さり当時の研究室の研究員として在籍させてもらったり、私自身が精神科医を続けられていることへのご支援いただいている先生の一人です。この度、
北海道大学精神科の教授になられて驚きましたが、私も大変うれしかったです。本当におめでとうございます!多くの若手が、加藤先生のご指導の下、世界に羽ばたいていくだろうと想像しています。
Norman Sartorius 先生からご指導いただいたことは多岐にわたります。国際学会での発表の方法、プレゼンテーションの方法、留学についてなど…。現在90歳であられながら、今もなお、国際学会で第一線でご活躍されておられ、後進のご指導もされており…そんな先生に直接再会の機会があったこと本当にありがたく思いました。以下の論文も加藤先生らが記載されています。
2008年、7thCADP@大阪、初めての参加、英語も十分に話せない中加藤先生にお誘いいただき参加しました。サルトリウス先生と初めてお会いしました。
3年後、、、2011年10th CADPでは、JYPO理事長として、『JYPOとは?』を参加者の前で発表するまでに成長しました。あの時が英語力はピークだった気がします‥。
私自身現在は研究などもしておらず、クリニックで臨床の日々ですが、サルトリウス先生に教えていただいた「Think Globally, Act Locally」やJYPOでの活動を通じてワクワクした気持ちや、何かに挑戦したり頑張ったりする日々をもう一度思い出した1日でした。今後もできる範囲のことは限られていますが、患者様の治療に還元できるように、知識をアップデートし日々精進したいと思います。
執筆者
ラベンダーメンタルクリニック浜松町 院長・医学博士
中野 和歌子
- 日本精神神経学会精神科専門医・指導医
- 精神保健指定医
- 産業医科大学産業医学基本講座修了、日本医師会認定産業医
- 日本臨床精神神経薬理学専門医(精神科薬物療法専門医)
- 日本禁煙学会認定専門医
- 臨床研修指導医
- コンサータ処方医登録
- セリンクロ処方医