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5月病

[2024.05.05]

「5月病」とは、正式な病名ではなく、新たな環境にうまく適応できず、心や体に不調があらわれる状況とされています。医学的には適応障害の範疇に入るかと思います。

4月に学校に入学した、学生の方、新入社員の方、職場の環境が変わった方、またお子さんの環境が変わった方、引っ越しをされた方、などなど、新年度でご自身を取り巻く環境が変わった方は多いと思います。

4月は一生懸命、適応しようと頑張っていますが、ゴールデンウィークの連休で少し立ち止まったときに、心身の不調が出てくることがあります。

5月病の予防については、規則正しい生活習慣、栄養のある食事、睡眠をしっかりとりましょう、周囲に相談しましょう、、

などなどありますが、まじめな方、完璧主義な方がなりやすいので、食事を一生懸命に気を付けたり、余計に神経質になってしまい、悪循環になることもあります。

ですので、大人であれば、「環境の変化があって疲れているな」「ちょっと頑張りすぎたかな」などなど振り返ってみて、まあしょうがないと現状を認めてあげることも大事です。自分の時間が取れていない方は、リフレッシュになる方法を模索してみるのもよいでしょう。

<大人の具体的な対策の例>

 ・ 新入社員の方は、上司の方に相談のお時間をもらって、体調面、仕事のことの相談をしてみる

   (保健師、産業医がいる方はご相談してみるのも方法の一つです)

 ・ 親御さんでお子さんのことで疲れた方は、家事や育児をアウトソーシングを使ってみる(誰かに頼ってみる)

 ・ 話して楽になる方は、友人などに話をしてみましょう

 ・ 他人に話すことが抵抗がある方は、気持ちやストレスになっていることを書き出してみることも方法の一つです

 ・ 旅行などに行くことがリフレッシュになる方は旅行をしてみるのも良いでしょう

 ・ 家でゆっくり過ごすことが好きな方は、どこにも出かけず家で好きなことをしましょう

 ・ 何かしないと落ち着かない方は、家の掃除、断捨離などをしてみることも方法の一つです

 ・ 日常生活や社会生活に支障が生じている場合(仕事を突発的に休むなど)は精神科・心療内科に受診しましょう

子どもであれば、自分で自覚をすることは難しいので周囲の大人が気づいてあげることが大事です。「おなかが痛い」が子どものストレスのサインでは一番多いといわれています。便秘がないかなど一般的な確認は必要ですが、朝に学校に行く際に、「おなかが痛い」というときは、「おなかがいたいんだね」と認めてあげて、ソファーやベッドで横になり、頭をおなかの方に丸めて、深呼吸しながら、背中をさすってあげながら、ゆっくりすると良いでしょう。

特に小学校1年生は、毎日学校に行くことだけで大変なことです。一生懸命頑張っていることでしょう。親御さんも大きな環境の変化で疲れがたまっていることと思います。まずは、ご自身の状態を認めてあげて、ねぎらっていくことも大事です。

<子どもの具体的な対策の例>

 ・ 習い事が多くなっている方は少しお休みや整理をしてみる

 ・ 本人が好きなことを思いっきりする時間を作る

 ・ 目的を持たずに何もせずに過ごす時間を作る(ぼんやりする時間も大事です)

 ・ 子どものマインドフルネスは瞑想などが難しく、塗り絵、粘土、砂場遊びなどが効果的です

   ご家庭でご無理ない範囲で、お子さんが好きな作業をやってみましょう

 ・ 兄弟が多い方は、それぞれのお子さんとじっくりと時間をとれていないこともあるので、1対1でお出かけや家で一緒に何か 

   をする時間を作ってみる。

 ・ 学校の先生、養護の先生、学童の先生など本人にかかわる大人にそれとなく相談しておく

 ・ 学校と家庭がほとんどの時間を過ごすことになりますが、子どもが居心地の良い第3の空間的・時間的な居場所を探してみ 

   る(地域の居場所、習い事など)

 

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