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睡眠障害

 不眠症とは、寝つきが悪い、眠りが浅く途中で何度も目が覚める、早朝に目覚めて2度寝ができないなどの睡眠問題があり、そのために日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気を言います。日本人の3割程度が不眠症をきたしており、女性に多いことが知られています。
 適切な睡眠時間は、人によって様々で個人差があります。最近、厚生労働省が推奨する睡眠時間や生活習慣を世代ごとに示した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を新たにまとめました。成人にでは6時間以上、小学生は9時間から12時間、中高生は8時間から10時間を推奨しています。一方で、高齢者については寝床にいる時間が8時間以上にならないことを目安に必要な睡眠時間を確保と記されています。
 睡眠障害は様々な精神疾患で併存しています。特にうつ病では高率に生じ、その疾病予後にも大きく起因することが言われています。睡眠薬は多数の種類があり、その作用も様々です。従来使用されていた睡眠薬は依存性を有するものでしたが、最近では依存性がない睡眠薬もあります。一方で、薬物療法だけで解決することではありません。眠れないからといって、睡眠薬がどんどん増えていって何種類も睡眠薬を飲んでいらっしゃる方もいるかもしれません。睡眠障害には1日のサイクルがとても大事になってきます。朝起きて、朝日を浴びるとメラトニンが発動します。また、眠れないからと言って、早めに床にはいって総雅趣時間(寝床にいる時間の合計)が長くなることも好ましくありません。今日こそは寝ようと、意気込みすぎるのもよくありません。このような、きめ細やかな睡眠衛生指導も重要となってきます。

*アルコールとの関係

 眠れないと、飲酒習慣のある方はお酒で寝ようとすることが多いと言われています。アルコールには鎮静作用があるため、実際には入眠には寄与するのですが、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが脳を刺激して、睡眠が浅くなり結果として、睡眠の質を悪くすることが言われています。ですので、眠れないからといって、寝酒はしないようにしましょう。

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