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心療内科/精神科

心療内科と精神科の明確な区別はありませんが、心療内科は、元来、心が体に影響を及ぼす心身症の診療を行う診療科とされていました。一方、精神科は心や脳の病気自体を診療する診療科となります。当院では、ストレス反応による多彩な身体症状(頭痛、めまい、下痢、便秘、嘔気、腹痛、喉がつまるなど)に対しても対応可能ですのでご相談いただければと思います(必要時は、内科、耳鼻科等紹介させていただきます)。
 先ほど、ストレス反応による身体症状について述べましたが、ストレス反応とはどのようなものか、説明したいと思います。日々、生活していれば、多少なりとも皆さん、ストレスを大なり小なり感じていると思います。「ストレスは人生のスパイスである」ともいわれ、適度なストレスは良いパフォーマンスや結果を私生活や仕事で生み出すことにつながります。しかし、過剰なストレスは心身に悪影響があることは皆さんもご実感されていることともいます。この過剰なストレスがかかった場合3種類の反応があると言われています。
1つ目は情緒的な反応で「心理的反応」2つ目は身体に起こる反応で「身体的反応」、3つ目は行動的な反応で「行動的反応」と言われています。「心理的反応」は不安になったり、緊張したり、気持ちが落ち込んだりと情緒的な反応です。「身体的反応」は動悸、血圧の上昇、食欲低下、胃の痛み、下痢、頭痛、肩こり、めまいなど多彩な症状が挙げられます。「行動的反応」としては、消極的になる、逆に行動的になりすぎる、事故、怪我が増える、飲酒量が増える、遁走などです。3つの反応が全て同時出ることは珍しく、1つの反応の一部や、2つの反応の一部が出たりします。個々人によって、ストレスがかかったときに出やすい反応も異なります。子どもや若年者ほど「悲しい、辛い」といった気持ちを言語化することが難しいため、腹痛や下痢など「身体反応」として出現します。また、特に情緒的な反応を上手に表現できない方は、飲酒量が増えたり、浪費したり「行動的反応」が出る傾向にあります。現代のストレス社会を生き抜くには、セルフケアと言って自身で自分の心身の状態をモニタリングすることがとても大事になります。自身や家族のストレスがかかったときに、どんな症状、行動が出やすいか理解しておくと早めに対応できると思います。

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