メニュー

大人の発達障害

 

 発達障害は大きく3つの種類があり、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)、注意欠陥多動症(Attention Deficit Hyperactivity Disorder: ADHD)、学習障害(Learning Disabilities: LD)に分けられます。
 発達障害は、先天的な脳の機能発達の偏りによって、コミュニケーションや対人関係など、日常生活に困難が生じる状態です。生まれ持った脳の特性によるものなので、親の育て方の問題で発症するわけではありません。ASDは、対人コミュニケーションの困難、興味や行動が偏っている、強いこだわりなどの症状があります。ADHDは、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つが特徴です。LDは全般的な知的発達には問題が無いのにも関わらず、「読む」「書く」「計算する」など、特定の事柄だけがひどく困難な状態を言います。
 発達特性のために、環境へうまく適応できない、人間関係がうまくいかないなどが継続することで自己肯定感が下がり、二次性に適応障害、うつ病、不安障害を発症することも多々あります。また、ASDとADHDが併存することも多く、個々人で特性や周囲の支援や環境、抱えている課題も様々になりますので、オーダーメイドの治療や支援が必要になってきます。診断を悲観的、マイナスにとらえてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。これまでの歴史上の偉人や社会的な成功を成し遂げた方にもこのような特性がある方が多いとも言われています(エジソンなど)。ASDであれば自己理解が深まり、生きづらさが減ることもあるでしょう。ADHDであれば、同様に自己理解を深めること、また直接的な薬物療法もありますので症状の緩和も可能です。


 その方の個性、特性が活かせる環境、生き方を一緒に模索できればと思います。

 最近では、「発達障害」と言い方ではなく、米国精神医学会の『DSM-5』で、「神経発達症」(neurodevelopmental disorder)と言われるようになりました。また、「ニューロダイバーシティ」(神経多様性)という概念も広がってきています。

 凸凹はあるけど、●●だけは誰にも負けない!そんな得意なところ、素晴らしい能力を発揮でいる環境、生き方があると良いと思っています。


 大人の発達障害ではASDとADHDが主体となりますので以下をご参照ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME