メニュー

うつ病

 

 うつ病は、日本人の15人に1人がかかる病気で、身近な病気となり聞かれたことがある方も多いと思います。性差で言うと女性の方がうつ病になりやすいと言われています(性ホルモンの影響、結婚、育児、仕事との両立などライフイベントが多いことなどが影響)。
 日々の生活の中で、気持ちが沈んだり、憂鬱な気持ちになることは、誰にでもあると思います。一般的には、すぐにそれらは改善しますが、うつ病はしばらく継続(2週間以上)することが診断の目安になります。受診の目安としては、日常生活に支障が出てきた場合は早めにご相談ください。仕事をされている方は、職場に行きたくない、突発的に休むことが増えたなど、社会生活に支障が出てきている場合は早めにご相談ください。場合によっては長期療養が必要なこともありますが、早めに受診すれば、休職をせずに治療を継続しながら改善することもあります。
 うつ病の明確な病態はわかっていませんが、現在いわれているのが脳内の「セロトニン」「ノルアドレナリン」といった神経伝達物質が本来よりも低下していることが病態仮説として言われています。そのため、軽症のうつ病では必ずしも薬物療法は必須ではないこともありますが、治療においてはセロトニンを増やしたり、ノルアドレナリンを増やしたりする抗うつ薬が効果的であると言われています。抗うつ薬の効果が期待できるまでには、最低でも1から2週間かかります。また、投与初期量(最初に内服する量)と効果が期待できる量(しばらく維持して内服する量)は異なり、1週間ごとに副作用などにも配慮しながら増やしていきます。どんな副作用などが気になるかともいらっしゃると思いますが、それぞれの抗うつ薬で、得意とする効果や副作用も異なります。受診した際に症状に併せて説明と治療の流れを説明いたしますのでご安心ください。また、どうしてもお薬を飲まずに治療をしていきたいというご希望があれば、ご遠慮なくご相談ください。
 上記の薬物療法に加えてストレス因となっていることへの環境調整、精神療法を行って治療をしていきます。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME