双極性障害
(躁うつ病)
気分が高揚したりする躁状態と、気分が沈むうつ状態が交互に出現するのが双極性障害の特徴です。100人に1人程度の割合で発症すると言われています。躁状態にあるときは、自分で病気であるという認識が難しいため、治療に結びつきづらいということが課題としてあります。
双極性障害には2つの種類があります。社会生活に大きな支障をきたすほどの明確な躁状態があるⅠ型と、躁状態が軽いⅡ型があります。うつ病と双極性障害は薬物療法の治療法が大きく異なります。うつ病は抗うつ薬を主体とした治療になりますが、双極性障害は気分安定薬を主体とし抗うつ薬の使用は好ましくないとされています。そのため、適切な診断が必要となりますが、Ⅱ型の場合は、躁状態が目立たず、うつ状態が長く続き、うつ病として長年治療されていることもあり、治療の経過の中で軽躁状態がみられ、のちに双極性障害と診断されることもあります。
早期の診断、治療を開始することで、社会的な影響を抑えることできると思いますので、早めにご相談ください。