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パニック障害

 

 パニック障害は、激しい動機、息苦しさ、冷や汗、めまいなどのパニック発作が何の前触れもなく起こることが特徴の病気です。このまま死んでしまうのではないかと思うくらいの強い恐怖や不安感を感じます。心の病気とはわからないことが多く、救急車で救急外来に何度か搬送され、心電図などの身体的な検査を受けても大きな異常がないため、その後、心療内科・精神科に紹介されることも多々あります。
 パニック発作を繰り返すことで、また発作がおきてしまうのではないかという不安感(予期不安)をいだくようになります。予期不安が強くなると、発作を予感させる状況や場所そのものが恐怖となりそれを避けるようになり、日常生活に支障をきたすことになります。さらに、パニック発作がおきてしまった際に逃げられない場所、例えば飛行機や新幹線、エレベーター等に行くことに不安や恐怖を覚えて外出を控えて行動範囲が狭くなることもあります(広場恐怖)。
 治療としては、第一に過剰なストレスが背景となっていることが多々ありますので、それに対する環境調整を行うことです。次に、不安の軽減のために薬物療法を適切に使用することです。不安に関連するセロトニンの働きが不安定になっていることが病態として言われていますので、抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, SSRI)を主体として十分量使い、抗不安薬を適宜屯用で使用します。薬物療法がある程度効果が出てきたタイミングで、困っている症状に対して行動療法を行いながら治療をしていきます。

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