ご挨拶
院長 中野 和歌子 医師 医学博士
Wakako Nakano MD, PhD
ホームページをご覧いただきありがとうございます。
私はこれまで、大学病院、精神科クリニックなどで、幅広い経験を積んできました。この経験をもとに、エビデンスに基づいた質の高い医療の提供をお届けできればとの思いで、開業に至りました。
大学病院では、主にうつ病に関する薬物療法の臨床研究に携わってきました。精神科の薬物療法は選択肢が多く、治療が適切に行われていない状況を残念ながら多々見受けます。私がこれまで携わった研究では、うつ病の患者さんの症状にあわせて抗うつ薬を適切に選択するというものでした。また、その過程で精神科の薬物療法についてより専門性の高い知識を必要とされる精神科薬物療法専門医も取得しました。今後もうつ病に限らず薬物療法に関する研鑽を行い、適正な医療を提供できればと思っています。個々人にあった治療方針を検討しますので、お薬の内服自体にご不安がある方はご遠慮なくご相談いただければと思います。
長い人生では、ポジティブなことだけではなく、困難な場面に直面することもあると思います。特にこの数年間はコロナ禍で交流の場も減り、先行き不透明な世の中で生きづらさを感じ心の不調をきたした方も多かったことと思います。患者さんにとって「病院を受診する」ことには、治療そのもの以外にも、通院までの行程や当日の待ち時間の負担、医師との相性、スタッフの印象など様々なことが関与すると思います。患者さんの立場にたち「受診してよかった」と思えるクリニックにできればと思っています。
心の不調は早期対応がよいとされていますので、お気軽にご相談いただけたらと思います。
出身・私生活
福岡市生まれ、福岡県立修猷館高等学校卒業
私生活では2児の母
経歴
2004年 産業医科大学卒業
聖路加国際病院 初期臨床研修医
(内科、外科、救急、産婦人科、小児科、整形外科などで幅広く研修を積む)
2006年 産業医科大学精神医学教室
(同大学大学院医学研究科修了、外来医長、学内講師)
2012年 マックス・プランク精神医学研究所に留学(うつ病の薬理遺伝の研究を行う)
2014年 リワークデイケア併設の精神科クリニック副院長(福岡市)
2021年 都内大手企業専属産業医、都内精神科クリニック非常勤医師
2024年 ラベンダーメンタルクリニック浜松町 院長
都内大手企業嘱託産業医
資格
- 医師、医学博士
- 日本精神神経学会精神科専門医・指導医
- 精神保健指定医
- 産業医科大学産業医学基本講座修了、日本医師会認定産業医
- 日本臨床精神神経薬理学専門医(精神科薬物療法専門医)
- 日本禁煙学会認定専門医
- 臨床研修指導医
- コンサータ処方医登録
受賞歴・学術活動
産業医科大学精神医学教室でうつ病や依存症の臨床精神薬理学的な研究に従事し、日本語・英語論文、学会発表、シンポジストでの発表、受賞歴多数あり。
♦受賞歴♦
2004年 ラマツィーニ賞
2010年 第20回日本臨床精神神経薬理学会、ポール・ヤンセン賞
2011年 日本臨床薬理学会、海外研修奨学金
2013年 11th World Congress of Biological Psychiatry Congress,Young Scientists’ Award
2013年 日本生物学的精神医学会若手研究者育成プログラム奨励賞
2014年 Rafaelsen Young Investigators Award 2014, International College of Neuropsychopharmacology (CINP)
♦シンポジスト♦
2009年 日本生物学的精神医学会(日韓学術交流事業)
2011年 第33 回 日本生物学的精神医学会、第21回日本臨床精神神経薬理学会
2012年 第13回日本認知療法学会
2019年 第13回日本禁煙学会学術総会
♦その他♦
- 精神科治療学 編集委員 星和書店/精神科治療学/月刊バックナンバー (seiwa-pb.co.jp)
2022年2月に就任しこれまでに以下の特集案を企画しました。
2023年1月 マインドフルネス再考—様々な対象、領域での応用—
2023年9月 精神科領域における生活習慣病の予防と改善 ―日常診療で役立つポイント―
2024年8月 こんなときどうする?いまさら聞けないうつ病治療における薬物療法-虎の巻-
- 北九州市教職員 復職審査委員(2010年から2011年)
- 日本精神神経学会、専門医制度委員会内卒後研修委員(2011年~2023年)、男女共同参画委員会委員 (2021年~2023年)
- 元NPO法人日本若手精神科医の会理事長(9thCADP副運営委員長)
♦研究業績♦
中野 和歌子 (Wakako Nakano) - マイポータル – researchmap
マインドフルネスのプロジェクト参加:福岡100×MiLIマインドフルネス (imakoko-fukuoka.jp)
この「いまここふくおか」のプロジェクトが2024年4月に英語論文になりました:
♦研究者、研究機関の方へ♦
アカデミックな分野から離れましたが、できる範囲で研究にまつわることに携わりたいと思っています。
共同研究、若手の方への教育・講演(症例報告の意義、学会発表の方法など)など、できる範囲でお引き受けいたします(お問合せフォームからお問合せいただければ幸いです)。
クリニック名に込めた想い~ラベンダー~
ラベンダーの花や色が好きなことが一番にありました。皆様、ご存知のようにラベンダーはヨーロッパから世界中に広まり、日本では咲く時期も限られています。私自身ラベンダーに実際に触れたことは旅先での数回にはなります。大学時代に北海道旅行でみた一面の鮮やかなラベンダーは今でも鮮明に覚えており、とても貴重な機会だったと思います。
ラベンダーはアロマオイル(精油)として皆様の身近でも使われている方も多いかもしれません。副交感神経を優位にし、リラックス効果が高く、気分安定作用、不眠の改善が期待されるとも言われています。実際にメタ解析ではアロマオイルの中ではラベンダーの抗不安作用の有効性が示されています(Gong M, et al, 2020)。
ラベンダーの花言葉は「あなたを待っています」「期待」「幸せが来る」です。当院のイメージや目的とすることとラベンダーは様々な点で共通点がありましたので、クリニック名としました。(一般的な治療を行いますので、アロマオイルを積極的に推奨することや、ラベンダーの匂いがクリニックに漂っているわけではありませんのでその点ご安心ください。)
♦ 非常勤医師 ♦
中野 英樹
- 医師
- 日本精神神経学会精神科専門医・指導医
- 精神保健指定医
- 産業医科大学産業医学基本講座修了、日本医師会認定産業医
産業医科大学精神医学教室で外来医長、病棟医長、医局長を務める。
大手企業の産業医およびリワークデイケア併設の精神科クリニック院長としての経験があり
産業精神保健を専門としている。