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春の疲れをリセット。心と体を整えるGWの過ごし方

[2026.04.29]

4月の新しい環境での緊張が少しずつ解け始めるこの時期は、心身に蓄積された疲労が表面化しやすいタイミングでもあります。いわゆる「五月病」とひと括りにされがちですが、実はその背景には自律神経の乱れや適応障害、あるいはうつ病の兆候が隠れていることも少なくありません。当院では、精神科専門医の視点から、エビデンスに基づいた質の高い医療を提供し、皆様が本来の健やかな毎日を取り戻せるようサポートしております。本記事では、ゴールデンウィーク(GW)を心身のメンテナンス期間として活用するための具体的なヒントを、専門的な知見を交えて詳しくお伝えします。

春の疲れが生じる原因と自律神経の関わり

春は、私たちが想像している以上に体と心に大きな負担がかかる季節です。これには明確な理由があります。

自律神経を疲弊させる寒暖差疲労

春は日中の気温が上昇する一方で、朝晩は冷え込むといった激しい寒暖差が特徴です。私たちの体は、自律神経をフル稼働させて体温を一定に保とうとします。この過剰な働きが続くことで、自律神経が疲弊し、自律神経失調症のような症状を引き起こすことがあります。これを「寒暖差疲労」と呼びます。

新生活による環境変化と心理的ストレス

進学や就職、異動、あるいは引っ越しなど、春はライフイベントが重なりやすい時期です。たとえそれが喜ばしい変化であっても、新しい環境に適応しようとする過程で、脳は多大なエネルギーを消費します。この心理的な緊張が続くと、やる気が起きないといった意欲の低下を招くことがあります。

春の不調から引き起こされる可能性のある病気

「たかが疲れ」と放置してしまうと、深刻なメンタル疾患に進行するリスク因子になる場合があります。ここで言うリスク因子とは、病気の発症に関わる要因のことです。特に注意が必要な状態を解説します。

適応障害

特定のストレス源に対して、心身が過剰に反応し、日常生活に支障をきたす状態です。会社に行こうとすると体が重くなる、涙が出る、眠れないといった症状が現れます。GW明けに仕事に戻るのが辛いと感じる場合は、早めの相談が重要です。

適応障害の詳細については「適応障害」のページを参照してください。

うつ病

適応障害が進行したり、ストレスが長期化したりすることで発症する脳の機能障害です。一日中気分が沈む、何をしても楽しくないといった状態が2週間以上続く場合は注意が必要です。当院では、精神科薬物療法専門医として、適切な診断と治療方針をご提案します。

うつ病の詳細については「うつ病」のページを参照してください。

睡眠障害

ストレスや自律神経の乱れは、睡眠の質を著しく低下させます。寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、熟睡感がないといった症状は、心の病のサインであることも多いです。当院では精密な睡眠検査(S'UIMIN)の導入も行っております。

睡眠障害の詳細については「睡眠障害」のページを参照してください。

心と体をリセットするためのGWの過ごし方

ゴールデンウィークは、溜まった疲れをリセットし、自律神経を整えるための貴重なチャンスです。無理に予定を詰め込まずセルフケアを優先しましょう

1. 睡眠リズムを一定に保つ

連休中はどうしても夜更かしや朝寝坊をしがちですが、起床時間を平日と前後1時間以内に留めることが重要です。朝日を浴びることで、セロトニンというホルモンが分泌され、夜の良質な睡眠に繋がります。

2. デジタルデトックスの時間を設ける

スマートフォンやパソコンから流れる絶え間ない情報は、脳に情報過多による疲労を与えます。一日のうち数時間でもデバイスから離れ、脳を休ませる「何もしない時間」を意識的に作ってください。

3. 軽度な運動と深い呼吸

激しいトレーニングではなく、散歩やストレッチなどの軽い運動が効果的です。また、当院でも推奨している「4-4-8呼吸法」を取り入れてみてください。4秒吸って、4秒止め、8秒かけてゆっくり吐き出すことで、副交感神経が優位になります。

4. 完璧主義を一度手放す

「休み中に家事を片付けなければならない」といった思い込みは、自分を追い詰める原因になります。連休中は最低限のことだけできれば満点ですという気持ちで過ごすことが、心の平穏に繋がります。

当院における診断と治療のアプローチ

ラベンダーメンタルクリニック浜松町では、患者さん一人ひとりの背景に寄り添い、丁寧な診療を心がけています。

診察と検査

まずはじっくりとお話を伺い、現在の不調が環境変化による一時的なものなのか、治療が必要な疾患によるものなのかを判断します。必要に応じて血液検査等を行い、身体的な疾患がないかを除外します。

適切な薬物療法

私は大学病院時代、抗うつ薬の適切な選択に関する研究に従事してきました。精神科薬物療法専門医として、必要最小限の種類と量で、最大限の効果が得られるような処方を目指しています。お薬への不安がある方も、どうぞご遠慮なくご相談ください。

環境調整とカウンセリング

お薬だけでなく、生活環境の見直しやストレスへの対処法(コーピング)を一緒に考えていきます。産業医としての経験も活かし、休職や復職のサポートについても具体的なアドバイスが可能です。

疲れやすい症状についてのよくある質問

Q1. どの程度の疲れであれば受診すべきですか?

A1. 「朝起きるのが辛い」「仕事に集中できない」「これまで楽しめていたことが楽しめない」といった状態が続き、生活に支障が出ている場合は、早めの受診をお勧めします。早期のケアが、スムーズな寛解(かんかい)への近道です。寛解とは、病気の症状が落ち着いて安定した状態を指します。

Q2. 精神科での治療は長くかかりますか?

A2. 症状や病気の種類によりますが、適切な初期対応ができれば数ヶ月で快方に向かうことも多いです。病気の予後(よご)、つまりその後の経過を良好にするためには、自己判断で通院を中断せず、主治医と相談しながら治療を進めることが大切です。

Q3. 浜松町付近で働いていますが、昼休みや仕事帰りに寄れますか?

A3. 当院はJR浜松町駅や地下鉄大門駅から徒歩圏内にあり、働く皆様が通いやすい立地を選びました。診療時間については、当院ホームページの「診療時間」をご確認ください。初診の方は事前のご予約をお願いしております。

院長より

春から初夏にかけてのこの時期、心身の不調を感じるのは決して「甘え」や「性格の弱さ」ではありません。季節の変化や環境の激変に、脳や体が懸命に応答しようとした結果なのです。私は、精神科専門医として、エビデンスに基づく質の高い医療を提供することを理念としています。しかし、それ以上に大切にしているのは、患者様が「ここに来てよかった」と安心できる場所であることです。うつ病や適応障害、依存症、大人の発達障害など、これまで幅広い臨床経験を積んできました。お薬に対する不安、人間関係の悩み、漠然とした将来への不安など、どんな小さなことでも構いません。一人で悩まずに、まずはご相談いただけたらと思います。

精神科専門医・薬理学専門医・産業医として、責任をもって支援をしてまいります。
どうぞお気軽にご相談ください。

執筆者

ラベンダーメンタルクリニック浜松町 院長・医学博士
中野 和歌子

  • 日本精神神経学会精神科専門医・指導医
  • 精神保健指定医
  • 産業医科大学産業医学基本講座修了、日本医師会認定産業医
  • 日本臨床精神神経薬理学専門医(精神科薬物療法専門医)
  • 日本禁煙学会認定専門医
  • 臨床研修指導医
  • コンサータ処方医登録
  • セリンクロ処方医
  • 電車でお越しの場合
    浜松町駅北口から徒歩2分
  • 地下鉄でお越しの場合
    大門駅B5出口直結
  • バスでお越しの場合
    都営バス大門駅1番乗り場、3番 乗り場から徒歩2分
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